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2009年の高知県知事賞馬を探せ!

いよいよ明日は高知県知事賞です。
いったいどの馬が、高知競馬のグランプリレースを制するのでしょうか。
当てたい! 賭けたい! 儲けたい!
というわけで、2009年の高知県知事賞馬を探しに行ってまいりました。

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1番人気に支持されるのは、高知リーディングの赤岡修次騎手またがるジョインアゲンで間違いないと思います。
前走の総の国オープン(船橋1600m)では、メンバー最速の末脚を使って、3着をもぎ取りました。
管理する雑賀正光調教師いわく、「ジョインアゲンが勝つと思うよ。ただ、距離だけは心配やね」。

ジョインアゲンが2000m以上のレースを走ったのは一度だけ。
それは今年7月のマーキュリーカップで、最下位に敗れています。うーむ。

「そやけど赤岡やから、大丈夫やと思う。それに、高知は1周1100mの小さな競馬場やから、2400m戦はコーナーを8回もまわることになるやろ? コーナーが多いと、それだけ息を入れやすいからね」

なるほど。
そういえば赤岡騎手も、前走後に「もしかしたら、マイルより長い距離のほうがええかもしれませんね」と言っていました。
距離に対する不安を吹き飛ばして、あっさり勝ってしまうかもしれませんね。

雑賀厩舎からは、ハンドシェイクという3歳馬も、県知事賞に挑みます。
JRAからの転入初戦となった前走は、行き脚がつかず置いてけぼり→3角手前からまくって4角先頭→後続をみるみるうちに突き放して圧勝という、衝撃的な高知デビュー&初勝利を果たしました。
だけどまだ3歳だし、格上挑戦だし、今回はちょっと厳しいかな?

「ハンドシェイクには密かに期待している。『ジョインアゲンが負けるとしたら、ハンドシェイクやないか』という気もするよ」

なぬーっ!?

「赤岡は、ジョインアゲンに乗るのかハンドシェイクに乗るのか、ずっと悩んでいた。出馬投票の前日まで悩んだ末に、ジョインアゲンに乗ることを決めたからね」

そんな経緯があって、今回は福山の岡田祥嗣騎手がハンドシェイクの鞍上を務めることになったのだそうです。
たしかに、ハンドシェイクのJRAでの成績を見てみると、芝2000mの未勝利戦で2着と3着が1回ずつ。
脚質的にも、距離延長は吉と出そうです。
行き脚のにぶさを補って余りあるマクりが、大一番で炸裂するのかも。

「ハンドシェイクのフォームは凄いよ。あんなふうに沈み込むような走り方をする馬は、なかなかおらんさかいに」by雑賀調教師

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高知競馬史上3頭目の三冠馬に輝いたグランシングも、高知県知事賞に挑みます。

「状態はいいよ。折り合いがつく馬だから、2400mも苦にしないと思う。ただ、ゴール前で少し甘くなるところがあるから、仕掛けるタイミングがポイントになると思います」と、炭田健二調教師。

今回はずっとコンビを組んできた中西達也騎手ではなく、明神繁正騎手が手綱を取ります。
中西騎手は、炭田厩舎のもう一頭・ゴッドセンドに騎乗します。
アーサーはグランシングを選ばなかったのか~。と、思いきや。

「グランシングはゲートがちょっとうるさいだけで、誰が乗っても大丈夫な馬。だけどゴッドセンドはひとクセある馬やき、一度乗ったことがある中西くんが乗ったほうがいいと思って」

そうだったんですか! アーサーめ。なんて思ってしまってごめんなさい!

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渦中のゴッドセンドは、ホッカイドウ競馬からの転入馬。
今年7月には重賞の星雲賞(門別2000m)を制するなど、抜群の実績を持っています。
転入初戦の前走は、4コーナーまで遊びながら走って、直線に入ってようやく本気になって辛勝。だけど末脚は絶品です。

「この馬も状態はいいけど、『直線だけ走る馬』やきね(苦笑)。道中はまったくハミを受けずに、遊びながら走っていたから。今回は真面目に走ってくれるかどうか。中団につけられたら面白いと思う。外枠に入ったのはいいんじゃないかな?」

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今年7月、夜さ恋ナイター開幕日に行われたトレノ賞(1300m)で、古馬重賞初制覇を果たしたスパイナルコード
重賞を3連勝しました。JBCクラシックに参戦しました。
2007年の黒潮ダービー馬にとって、2009年は飛躍の年でありました。

「距離は心配してないよ。去年の高知県知事賞でも3着に粘ったきね。展開ひとつで、面白いんじゃないかな。前走は大出遅れしたけど、5着に入った。去年のこの時期より、状態がええから。よそで揉まれたのがよかったのかな?」と、大関吉明調教師。

厩舎地区では、「スパイナルコードが逃げるろう。あの馬が逃げたら、スローペースになるね」という声が飛び交っていました。
スパイナルコード&上田将司騎手が、レース展開の鍵を握っています。

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そして、同じ大関厩舎のゲイリージュピター
黒船賞3着のフサイチバルドルを負かした鮎踊る四万十川特別(1400m)は、衝撃的でした。
この秋に兵庫から転入してきてからというもの、高知ではジョインアゲン以外には負けていません。
2000m以上のレースを経験したことがないゲイリージュピター。
未知なる2400mを、西川敏弘騎手が戦国武将乗りでエスコートします。

大関調教師いわく、「ゲイリージュピターは、後ろからのんびりと構えて競馬をすることになるろうね。ええとこは見せられるじゃろうと思う」とのこと。

そして、通りすがりの松木啓助調教師にも、お話をうかがいました。
「2400mやき、力の抜きどころがポイントやね。スパイナルコードが逃げたらペースが遅くなるき、掛かる馬が出てくる。だから、波乱が起こる可能性も十分あるろう。うちのパリスエトランゼルアイアムドラマも、調子は悪くない。人気はないけど、ひょっとするとひょっとするよ」

アイアムドラマ、狙おうと思ってたんです!
だけど雑賀調教師のお話をうかがって、ハンドシェイクが気になりはじめて・・・。
いやホント、どの馬が勝ってもおかしくないです。
ジョインアゲンはグリグリ本命だけど、距離に不安があることは確かだし、1枠も決して有利ではないと思われます。
でも、赤岡騎手は日本一の勝率を誇る(2009年は35.9%!)ジョッキーだしな~。
でもでも、魅力的な馬が何頭もいるぜよ。
めちゃくちゃ悩ましいぜよ。
まだ結論は出せんぞね。

身悶えながら、カウントダウンさせていただきます。
高知県知事賞まであと1日!

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