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今年も高知勢を、舐めたらいかんぜよ!

第12回黒船賞が。待ちに待った黒船賞が。
3月22日の第6レース、16時30分に発走します。
今年の黒船賞も、高知勢を舐めたらいかんぜよ!

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グランシュヴァリエ(牡5、雑賀正光厩舎)

「いい意味で、気の強い馬。この馬のお父さんはタヤスツヨシやさかいに、お爺さんのサンデーサイレンスの血が出とるんやろね」by雑賀調教師

去年の秋に、JRAから高知にやってきたグランシュヴァリエ。
転入初戦はいきなり遠征で、お正月に川崎で行われた報知オールスターカップ(川崎、ダート2100m)でした。
道中を3番手で進んだグランシュヴァリエ&赤岡修次騎手。
2周目の3コーナーで敢然と先頭に立ちました。
そしてほとんど馬なりで、4コーナーへ。
うわー、まじですか! そのままー!!

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直線で繰り広げられた激しい攻防の末に、最後の最後で交わされて2着。
勝ったマズルブラストの着差は、わずか半馬身でした。
レース後、「4コーナーでは『勝った』と思いました。距離はもっと短いほうがいいのかな? だけどまだまだ、自分は未熟ですね」と言った赤岡騎手は、めちゃめちゃ悔しそうでした。
しかし高知競馬ファンとしては悔しさよりも、「とんでもない馬が高知に現れたぞ!」という興奮のほうが大きかったのではないでしょうか。
その後、八十八カ所参り特別とだるま夕日特別を圧勝したグランシュヴァリエは、高知競馬最大のレース・黒船賞に挑みます。

「高知ではいちばん強い馬やと思う。報知オールスターカップは、休み明けであの競馬をしたからね。1回使っていたら、違う結果が出てたかもわからんね。仕上げは普段通り。大きいレースやと思って攻め馬を変えたり、乗り込みを増やしたり、飼い葉をようけやったりしても、あんまりええ結果が出ないんで。状態はいい。1400m戦は初めてやけど、脚質的には短いところのほうが合いそうな馬やから、楽しみにしてる。あとは展開がどうなるか、やね」

雑賀調教師はそう言って、にやりと笑いました。

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「ペースが速くなって、差し馬に有利な展開になってくれれば、一発あると思います!」

赤岡騎手はそう言って、爽やかにほほ笑みました。
追い切り後の状態も良好で、元気いっぱい。
調教では元気がよすぎて危ないくらいだけど、レースとなると嘘のように大人しくなるんだそうです。
赤岡騎手いわく、「馬自身が、激しさを走りのほうに持って行ってるんでしょうね」。

「高知での2戦は、抑え切れんような感じで先頭に立った。でも、黒船賞はペースが速くなるはず。そうなれば掛かることはないき、乗りやすいと思います。前が競ってくれれば、やれんことはない。展開次第で、勝つ可能性も十分あると思います。第1回の黒船賞(1998年)を勝ったのは、地元のリバーセキトバでした。リバーセキトバ以来の地元馬の優勝を目指して、がんばります!」by赤岡騎手

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ポートジェネラル(牡7、雑賀正光厩舎)

「ポートジェネラルは、この季節に調子を上げてくる馬。ここ最近では、いちばん状態がいいと思う。高知に来た頃は危なっかしかった蹄の具合も、なんの心配もいらんようになったよ」by雑賀調教師

昨年の黒船賞で、逃げを打ったポートジェネラル。
自身は6着でしたが、ポートがハイペースを誘発したことが、「高知の差し馬・フサイチバルドルの3着」という快挙を呼び込みました。
今回、ポートジェネラルの手綱を取るのは、高知で期間限定騎乗中の御神本訓史騎手(大井)です。
ポートジェネラルと御神本騎手といえば・・・。

2009年4月8日 大井競馬場 第11レース
第20回 東京スプリント ダート1200m
1着 ゼンノパルテノン  内田博幸 1分11秒6
2着 ガブリン      藤田伸二  3/4馬身
3着 フジノウェーブ   御神本訓史 クビ
4着 ポートジェネラル  赤岡修次  3/4馬身

1年前は、ミカモトめ。なんて思ってしまってごめんなさい。

「テンのスピードが速い馬ですよね。逃げるときは、ほとんど馬なりですもんね。逃げて味のある馬ですから、『この馬の競馬をすればいいのかな』と思っています。ここ数日で、ぐーんと状態がよくなってきたんですよ。ポートジェネラルに乗る機会が来るとは、夢にも思いませんでした。これもなにかの縁かもわからないし、『いいことが起きるといいなあ』と思っています」by御神本騎手

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パリスエトランゼル(牝5、松木啓助厩舎)

「大人しかったり、ぼっこり暴れたり。気まぐれな女の子やね(笑)」by松木啓助調教師
補欠の1番手だったパリスエトランゼルが、ジョインアゲンが回避したことに伴って、繰り上がりました。
今後、牝馬の重賞戦線を戦っていくことになるであろう彼女。
今回の黒船賞で、強い男たちと一緒に走ることは、いい経験になるのではないのでしょうか。
女は揉まれて強くなるのさ。なんちゃって。

パリスエトランゼルの鞍上を務めるのは、金曜日に復帰したばかりの中西達也騎手です。
復帰早々に勝利を挙げた中西騎手は、「ホッとしました」と言って、魅惑のアーサースマイルを浮かべました。

「パリスエトランゼルには、差す競馬のほうが合うみたいやね。強豪相手にどこまでやれるか、胸を借りるつもりでがんばります!」by中西達也騎手

GI2勝のスーニや、昨年の覇者トーセンブライトをはじめ。
ミリオンディスクもヴァンクルタテヤマも、リミットレスビッドも。
中央勢は例年以上に強力です。
名古屋のキングスゾーンや、兵庫のアルドラゴン、船橋のシャレーストーンなど、地方勢も手強い。
「去年の黒船賞よりも、強いメンバーが揃ったんじゃないかな?」と、赤岡騎手も言っています。

だけどやっぱり、高知勢に夢を託したい。
オススメは、グランシュヴァリエの複勝ですが。
私はグランシュヴァリエの単勝にぶち込みます。

ワンツー馬券やワンツースリー馬券も買っちゃうよ。
てなわけで、コンビニのATMにひとっ走りしてきます。
今日の高知は晴れ。だけど風が強いぜよ。

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