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高知出身の杉村一樹騎手(荒尾)、WSJSへ!

おひさしぶりです。オークスです。
1ヶ月もブログをさぼってしまいました。
ごぶさたしている間に、全国各地の競馬場で、いろんな出来事が起こりました。
とにもかくにも、グランシュヴァリエ!

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写真提供:赤見千尋さん

10月11日、盛岡競馬場で行われた南部杯。
グランシュヴァリエ(高知・雑賀正光厩舎)が、3着をもぎ取りました。
高知の馬がJpnIで3着以内に入るのは初めてのこと。
しかも、いったんは先頭に踊り出ました。
ホント、勝つかと思いましたよね!

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写真提供:赤見千尋さん

手綱を託された岩手の阿部英俊騎手は大興奮で、「一瞬、夢を見ましたよ!」と言っていたそうです。
グランシュヴァリエの調教を担当していて、高知でレースを見ていた赤岡修次騎手も、「夢を見ましたね!」とのこと。

オーロマイスターのレコード勝ちやエスポワールシチーのまさかの敗戦は全国の競馬ファンを驚かせましたが、それと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上のサプライズを、高知の馬がぶちかましました。
グランシュヴァリエの次走は、11月3日に船橋競馬場で行われるJBCクラシックになりそうです。
地方競馬の祭典で、どんな走りを見せてくれるのか。
今度はナマで観戦したいぞ~!

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全国各地のリーディングジョッキーが一堂に会し、ワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)における地方代表騎手の座をめぐってシノギを削るスーパージョッキーズトライアル(SJT)。
今年のSJTも、めちゃくちゃ熱かったです!
1戦目1着・2戦目6着で26ポイントを獲得し、盛岡競馬場で行われた第1ステージをトップ通過したのは、荒尾競馬代表の杉村一樹騎手でした。
ところが、舞台を門別競馬場を移して行われた第2ステージ。
3戦目で12着に沈んでしまった杉村騎手は1ポイントしか加算できず、4位に後退してしまいます。

~3戦目終了時の順位~
1位 服部茂史騎手(北海道) 34ポイント 
2位 的場文男騎手(大井) 32ポイント
3位 小林俊彦騎手(岩手) 28ポイント
4位 杉村一樹(荒尾) 27ポイント
5位 戸崎圭太騎手(大井) 24ポイント

代わってトップに浮上したのは、北海道代表の服部騎手でした。
杉村騎手は3年前のSJTで、3戦目終了時までトップに立っていながら、ラストの4戦目で逆転されてしまい、WSJS出場を逃しています。
そして去年、一昨年はSJTに出場できませんでした。SJTは、出場すること自体が大変なシリーズなんですよね。

ラストの4戦目、杉村騎手の騎乗馬は超人気薄。
またしても優勝を逃してしまうのか・・・。
なんて、ちょっぴり切ない気持ちでレースを観戦しました。すると。
――杉村っ。いけっ。す~ぎ~む~ら~!
鮮烈な直線一気で、杉村騎手が勝ったんです。
20ポイントゲットで大逆転して、WSJSへの切符を手に入れたんです。

~SJT2010の総合順位~
1位 杉村一樹(荒尾) 47ポイント
2位 小林俊彦騎手(岩手) 43ポイント
3位 服部茂史騎手(北海道) 38ポイント 

レース後、とびきりの笑顔を浮かべて検量室に帰ってきた杉村騎手の頭を、満面の笑みを浮かべた服部騎手がパコーンと叩きました。手荒い祝福です。
杉村騎手と服部騎手は、同じ中津競馬の出身。
年齢も近いので、よく一緒に遊んでいたんだそうです。
4戦目で2着に入るも、惜しくも優勝を逃した岩手代表・小林騎手は、「杉村に交わされたのがわかって、がっくりしたよ」と言って苦笑しました。
大井代表の戸崎騎手は、「また明日からがんばろ~っと」と呟いて、哀愁を漂わせながら商売道具をバッグに詰め込みました。

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3年前のSJTで優勝をかっさらっていった赤岡騎手も、杉村騎手の肩を抱いて祝福。
「杉村、やったにゃあ!」
杉村騎手が高知県中村市(現在は四万十市)の出身ということもあって、ふたりは大の仲良しです。

一昨年の夏、杉村騎手を取材したときに――。
杉村騎手は、こう言っていました。
「自分が優勝できないなら、修次さんにWSJSへ行ってもらいたかった。優勝できなかったのは悔しいけど、修次さんが優勝したのはよかったです」
目標を訊ねると、こんな答えが返ってきました。
「やっぱり、WSJSに行きたいですね。荒尾競馬のアピールにもなると思うし、世界のジョッキーが集まるレースだから、ぜひ乗ってみたいです!」
3年越しでつかんだ切符は、どんなドラマに繋がっているのでしょうか。
11月27日(土)のWSJS、舞台は東京競馬場です!

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