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NRAグランプリ2010、高知勢が夢のトリプル受賞!

2011年2月3日。
東京・目黒の「目黒雅叙園」にて。
NARグランプリ2010の表彰式典&祝賀会が、盛大に開催されました。

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嗚呼。
2010年の「地方競馬の顔」を称える華やかな席で、高知の3人に会えるなんて。
まっことテンション上がるぜよ!


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「最優秀勝利回数調教師賞」を獲得した、田中守調教師。
1年間で238勝という驚異的な勝ち星を積み重ね、高知のみならず、全国の頂点に立ちました。
「2010年、日本で最も勝った調教師」に輝いたのです。

馬漬けの日々を送っている守先生。
全国リーディングを獲ったという実感は、この豪奢な会場にやってきて、初めて湧いてきたそうです。
たくさんの取材に応えながら、めちゃくちゃ照れながら、とびきりの笑顔を浮かべるリーディングトレーナーは、なんだか初々しかったです。
名古屋の角田輝也調教師が保持する年間勝利数の日本記録には、あと4勝だけ届きませんでした。
しかし、そのことに水を向けられても、「惜しかった」とか「悔しい」といった言葉を、守先生は決して発しません。
「記録は意識していませんでした。馬の体調管理が、一番大事だと思っています」
この言葉が、調教師・田中守をストレートに物語っているような気がします。


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2年連続で、「最優秀賞率騎手賞」を獲得した赤岡修次騎手。
この賞は2009年から選定されたため、今回は2度目の受賞となりますが。
勝率で全国の頂点に立つのは、3年連続です。

2008年 勝率2割9分(211勝)
2009年 勝率3割5分6厘(257勝)
2010年 勝率3割8分9厘(251勝)

勝率ほぼ4割。驚異的な数字です。
しかも途中までは、全国リーディングも狙える位置につけていました。
勝利の中身も濃厚でした。
高知の重賞は、1年で14つ。そのうち8つの重賞を制覇しました。
田中守厩舎の看板馬・フサイチバルドルでの快進撃が、特に印象深いです。
「福永洋一記念は第1回ということで、なんとしても勝ちたかった。もう最近は緊張することもあまりないんですけど、このときばかりは緊張しました」
福永洋一記念の創設に、深く関わった赤岡騎手。
潮江中学校の先輩にあたる福永洋一さん名を冠した重賞ですから、特別な想いがあったようです。
赤岡騎手は元旦に、「2011年は挑戦の年にします!」と言っていました。
いったいどんなことに挑戦するのでしょうか。
挑戦が実現される日を、心待ちにしています。


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「優秀女性騎手賞」を受賞した別府真衣騎手。
名古屋の山本茜騎手と、ダブル受賞です。
デビュー翌年の2006年から、5年連続の受賞となりました。

1年で53勝を挙げた別府騎手は、2010年の女性騎手リーディング。
クリスマスイブには、父である別府真司調教師が管理するハッコーで金の鞍賞を制覇し、2つ目の重賞タイトルをつかみました。
ハタで見ているわれわれにとっては、素晴らしい成績。
しかし別府騎手自身にとっては、とても納得のいく1年ではなかったようで――。

レディースジョッキーズシリーズ2010もまた、別府騎手に新たな試練を与えるような結果となりました。
第2ラウンドまでトップに立っていたのは別府騎手。
しかし荒尾競馬場で行われた第3ラウンドで、失速してしまいました。
レディース競走で、初めて表彰台を逃した日の夜。
別府騎手は、しっかりと前を見据えてこう言いました。
「私はすごく恵まれた環境で、騎手をしています。テキ(調教師)が父親だから。自分を変えるために、精神的に強くなるために、外国へ乗りに行きたいんです」

2011年、別府真衣騎手は、韓国・ソウルへと旅立ちます!


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私が撮った写真では、表彰式の華やかさを、上手く伝えられませぬ。うー。
だけど大丈夫。
NARグランプリ2010の模様は、デジカメレポートや、赤岡修次騎手の公式ブログや、別府真衣騎手の公式ブログに、たっぷり掲載されてるし。
猫トラックマンさん売店の平田さんも、ばっちりレポートなさっています。

以上、他力本願なNARグランプリ2010レポートでした☆

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