第17回開催後半ヘッドライン

 高知競馬第17回開催の後半が2月16日から18日までの3日間で行われる。島根県の益田競馬場から4人のジョッキーを招待しての交流競走や、黒潮皐月賞・南国桜花賞それぞれに向けてのTR競走が予定されていて賑やかな3日間となりそうだ。

 益田競馬場からの招待4騎手は
(成績は2月1日現在)
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沖野耕二騎手 8376戦1928勝
34歳 大賀高司厩舎

 まもなく2000勝というベテランで、全日本新人王や雪国オールスターリーディングジョッキー招待競走で4回の高知競馬騎乗経験がある。ニホンカイプリウス・ニホンカイマリノで日本海特別、ビューティーハンター・イッテンヨカイチで益田優駿、人麿特別は4連続優勝など7勝、若鮎特別をイッテンヨカイチで、鴨島特別を2回優勝して計重賞14勝をマークする益田競馬を代表する騎手だ。
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末田秀行騎手 1097戦 176勝
22歳 藤原孝幸厩舎

 99年10月のデビューで2年4ヶ月のキャリア。その騎乗ぶりは高知では初披露となるが、生涯成績は勝率16%、連対率30.7%と高率でなかなか出せない数字が素質を物語る。
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御神本訓史騎手 1734戦 383勝
20歳 御神本修厩舎

 デビュー半年で全日本新人王争覇戦に登場。ダイアナエースで果敢に先行したのが記憶に新しい。1年後にデビューした金沢の吉原寛人騎手と共に全国でも注目度抜群の若手である。デビューわずか3ヶ月で臨んだ日本海特別をシリウスファイターで優勝。今後いくつの重賞勝ち鞍を増やしていくのか楽しみだ。
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上田浩喜騎手 7112戦 802勝
36歳 宮内重幸厩舎

 85年に佐賀競馬場でデビュー。益田競馬場に移籍してからは97年若鮎特別、98年益田優駿を共にミヤマリュウセイで制するなど活躍を見せている。午年生まれの年男、高知初見参の騎乗となる。
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 16日の準メイン、三里ケ浜特別はサラ系C級の1400mという条件で行われる。奇しくも全日本新人王と同じ条件となったが、前走のこのクラスで2着したビゼンタイホウに御神本訓史騎手が騎乗する。後方からの末脚が武器であるこの馬をどう追ってくるかが見所だ。沖野耕二騎手は先行力が持ち味のフレンチアスカ。上田浩喜騎手は前走でビゼンタイホウに次ぐ3着だったストロングマックス。末田秀行騎手は前走9着のブラックバーンだが、手替わりで変わり身を見せられるか?
 騎手招待などのレースでは一段とその豪腕が凄みを見せる徳留康豊騎手が実績馬スカイサロンでここに挑む。新潟でB級ばかりを10勝した移籍馬エンジェルタスクは元益田競馬場に所属していた花本正三騎手。能検で抜群の手応えを見せていただけに穴ならこの馬か?このエンジェルタスク以外は各馬1月19日に走っており、タイムでの比較は容易となる。

 黒潮皐月賞TR若葉特別はミドリノオトメが人気を集めそうだ。
北海道のセリングセールで3勝目を挙げての高知への移籍。見事なレースセンスを披露しての3連勝をマークして都合4連勝。完成度では正に群を抜いており、前走は直線で尻尾を振るようなシーンもあったが、距離1300mに戻ればまだ余力は十分だろう。
 2着争いは混戦で、前走の上位組はカムロギホメテ、ニューガールという順番だが、松木啓助厩舎の2頭、イニシエイターとマルチダイヤも黒潮皐月賞含め3歳重賞戦線には色気十分。イニシエイターには御神本訓史騎手を配して新味が期待でき、歯替わりが済んでカイ喰いが戻ったと言うマルチダイヤは金の鞍賞2着の底力を見逃せない。

 17日のメインは南国桜花賞TR土佐みずき特別、1800mの中距離で争われる。連続連対記録が止まったスマノガッサンと、西日本アラブ大賞典(佐賀競馬場、3月3日)への遠征が決まったチーチーキングが休んで、南国王冠上位馬では前走圧勝のノースガバナーだけが登場という事になった。距離が伸びても当然このメンバーならノースガバナーが人気となるだろう。
 近走の実績から2番手争いの予想となるが、逆に1400mからの延長で距離適性を見逃す事は出来なくなる。南国王冠で4着というアローパッション、5着のスマノタカラ、更に末脚自慢のダスティー辺りが台頭してくるのか?マイペースに持ち込んだ場合のカイヨウワールドも怖い存在だ。

 18日のメインはアラ系B級の寒椿特別。マイル戦となるが、前走1800mで争われた雪だるま特別の勝ち馬サヤテンザンが抜けて、俄然ナンカイセンプーが人気となりそうだ。
 前走のB級条件でさすがの力を見せたサチエノユウシュンが出走してくれば面白い存在だったが、ここは回避となって混戦を呼ぶ。
キタノダッシュの逃げのペース、ミエドルマンの追走ペース…。メンバーと枠順の決定を待って展開から予想を組み立てたい。

 さて益田競馬の4人の騎手は16・17日の2日間騎乗をする。
ランダム要素も加わった高知競馬の熱戦にどうぞご期待を。  

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